大圓山 長楽寺について
縁起
- 山号・寺号大圓山 長楽寺
- 本尊毘沙門天
- 鎮守阿弥陀如来
- 勧請開山大圓祖峰大和尚
曹洞宗大圓山長楽寺は、1931(昭和6)年4月に他寺で住職を勤めておられた大貫祖道(だいかんそどう)老師が一念発起して、開山に大圓祖峰老師を勧請し現在の場所に新寺建立したお寺であると伝えられております。
本堂にはご本尊、鎮守さまの他、私たちの悩み苦しみ悲しみの声を観て苦悩している者に最も相応しい三十三のお姿に化身して私たちの前に現れ度ってくださると「観音経」に説かれている三十三観音もお祀りしております。
昭和28年に保育園を併設し、平成13年に納骨堂を建立いたしました。
境内には地蔵菩薩を安置し、円通大士(観世音菩薩)をお祀りした永代供養合祀墓があります。
長年開創当時の本堂を護持しておりましたが、時代の変遷に伴い耐震性を高めなければならない問題などの関係で、平成30年に檀信徒各位の信仰心の結晶に依り、新たに本堂を普請して現在に至っております。
長楽寺には建立した時に植えられたイチョウの木があり毎年多くの実をつけております。
銀杏は子孫繁栄の象徴であり花言葉は長寿です。
長くお寺を見守り続けているイチョウの木と斉しく、法灯を末永く護持すべく旧に倍して信仰を培う公界の道場として、一意専心にご本尊の仏法弘通の光り輝く功力にあずかりながら長楽寺の法灯の護持に努めております。
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1931(昭和6)年4月現在の地へ新寺建立(弘徳教会設立のちに長楽寺)
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1953(昭和28)年8月保育園を併設(長楽保育園)
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1959(昭和34)年2月現在の合祀墓に繋がるお墓を建立
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1963(昭和38)年4月大本山永平寺73世熊沢泰禅不老閣猊下戒師のもと報恩大授戒会を厳修
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2001(平成13)年12月納骨堂落慶
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2018(平成30)年9月本堂落慶
禅・曹洞宗とは
禅は、古代インド発祥で六世紀前半に達磨大師が中国へ伝えて発達しました。
日本に禅法が伝わったのは飛鳥時代とされますが、宗派として成立したのは鎌倉時代になります。禅宗(臨済宗・曹洞宗・黄檗宗の総称)は、大乗仏教の宗派の一つであり、鎌倉時代の初めに栄西禅師が臨済宗を、道元禅師が曹洞宗をそれぞれ伝え、江戸時代に隠元禅師が黄檗宗を伝えました。曹洞宗の教えを日本に伝えた道元禅師を「高祖」、曹洞宗の繁栄に貢献した瑩山禅師を「太祖」とし、お二方を「両祖」と呼び、共に宗派の派祖としています。両祖である道元禅師と瑩山禅師をお釈迦さまとともに「一仏両祖」として尊んでいます。
曹洞宗の名の由来は、道元禅師自身は仏教の本流を日本に伝えたと考えており曹洞宗と称したことはありませんが、「曹洞」とは二 人の祖師、禅の主要宗派全ての祖というべき曹溪山大鑑慧能と修行の継続の重要性を説いた名僧である洞山良价の名を組み合わせてできたといわれ、両者の宗風を敬慕した道元禅師の宗旨を表しています(洞山良价の弟子の曹山本寂を「曹」の由来とする説もあります)。
曹洞宗の寺院数は、全国に約1万5千ヶ寺あり、日本最大の寺院数を誇ります。本山は、福井県の吉祥山永平寺と神奈川県の諸嶽山總持寺の二大本山になります。曹洞宗の教えは、中世後半から近世初頭にかけて武士や庶民の間で支持され、道元禅師に始まる日本の曹洞宗は坐禅に目的も意味も求めずただ黙々と壁に向かって坐禅をする「只管打坐(しかんたざ)」を説き、「いわゆる坐禅とは習禅にはあらず。唯これ安楽の法門なり」坐禅は悟るための手段ではなく、坐禅そのものが悟りであり、意図や目的をもった修行ではなく、ありのまま「ただ坐れ」と説いた教えが端的に表された言葉を残されています。
曹洞宗でお唱えするお経は、悟るまでの要旨が示されている「摩訶般若波羅密多心経」、道元禅師の著作「正法眼蔵」から在家信者にわかりやすく編纂した「修証義」、浄化の功徳がある「大悲心陀羅尼」等が主に読まれています。
曹洞宗は、常に高祖道元禅師、太祖瑩山禅師の教えに立ちかえりながら、禅の教えを実践し、生きとし生けるものの平安を勧めています。
年間行事
下記の日程以外でも、臨時で法要を執り行うことがあります
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1月1日~
3日修正会
(新年にあたり平安を祈る年頭のお勤め) -
2月上旬節分会(追儺会)
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2月15日涅槃会
(お釈迦さまがお亡くなりになられた日) -
3月22日春季彼岸会
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4月8日降誕会
(花まつり・お釈迦さまのお誕生をお祝いする日) -
7月下旬~
8月15日お盆参り(棚経期間) -
8月16日送り盆供養会
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9月第3
もしくは
第4土曜日秋季彼岸会 -
12月8日成道会
(お釈迦さまがお悟りを開かれた日)